VIX指数(米国VI)取り扱いCFD業者(証券会社)の価格調整額の比較と回避法2つ

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著者:VIXパンダ 更新日:2024年3月18日

VIX指数取り扱いCFD業者(証券会社)の価格調整額比較と回避法

VIX指数の価格調整額とは

価格調整額は、投資対象資産が先物のCFDに発生する調整額です。
VIX指数は先物ですので、価格調整額が発生します。

一般的に先物取り引きには期日があり、期日以降は取引ができなくなってしまいます。
一方で、CFDには期日がありません。

そこで、参照しているVIX指数先物が期日をむかえる前に、VIX指数先物の価格を期近※1から期先※2へ変更する必要があります。
※1 期近:取引期日が近い先物
※2 期先:取引期日が期近より1つ後の先物

VIX指数先物の期日前後での価格変更に際して、期近と期先は価格が異なっているのが通常です。そのため、CFDが参照するVIX指数先物を期近から期先に変更すると、CFD業者が提示するVIX指数の価格も変わっています。

つまり、価格調整額は、CFDが参照するVIX指数先物を期近から期先へ切り替えたことによって生じるCFDポジションの評価損益を調整するためのものです。


VIX指数取り扱いCFD業者(証券会社)の価格調整額を比較

現在、以下のCFD業者でVIX指数の取り扱いが可能です。

IG証券CFD・LINE CFD
価格調整額の発生はありません。
その代わり、CFDでもVIX指数の取り引きには期日があり、決められた期日内に、保有したVIX指数を売却する必要があります。
最長保有日数は2か月です。

GMOクリック証券CFD
月に1回、価格調整額が保有するVIX指数(商品名米国VI)に発生しますが、取り引きに期日はなく、無期限に保有できます。

そこで、GMOクリック証券CFDと価格調整額を調べました。

GMOクリック証券CFDは、2016年8月22日からVIX指数の取り扱いを開始しましたので、取扱開始日から現在までの価格調整額を紹介いたします。

GMOクリック証券CFD 
米国VI 価格調整額の推移
発生日 VIX指数 買い
価格調整額
VIX指数 売り
価格調整額
2016年9月14日 -544円 +544円
10月12日 -961円 +961円
11月9日 -861円 +861円
12月14日 -2246円 +2246円
2017年1月11日 -1961円 +1961円
2月8日 -1555円 +1555円
3月15日 -1281円 +1281円
4月12日 +1481円 -1481円
5月10日 -1097円 +1097円
6月14日 -865円 +865円
7月12日 -996円 +996円
8月9日 -1493円 +1493円
9月13日 -1549円 +1549円
10月11日 -1596円 +1596円
11月8日 -1616円 +1616円
12月13日 -1620円 +1620円
2018年1月10日 -1114円 +1114円
2月7日 +3860円 -3860円
3月14日 +106円 -106円
4月11日 +652円 -652円
5月9日 -844円 +844円
6月13日 -1049円 +1049円
7月11日 -784円 +784円
8月15日 -387円 +387円
9月12日 -1089円 +1089円
10月10日 +1845円 -1845円
11月14日 +863円 -863円
12月12日 +747円 -747円
2019年1月9日 -151円 +151円
2月6日 -472円 +472円
3月12日 -1335円 +1335円
4月10日 -1542円 +1542円
5月15日 -492円 +492円
6月12日 -781円 +781円
7月10日 -1691円 +1691円
8月14日 +1016円 -1016円
9月11日 -1756円 +1756円
10月9日 -774円 +774円
11月13日 -2023円 +2023円
12月11日 -1975円 +1975円
2020年1月15日 -2494円 +2494円
2月12日 -935円 +935円
3月11日 +8150円 -8150円
4月8日 +4417円 -4417円
5月13日 +149円 -149円
6月10日 -1660円 +1660円
7月15日 -2203円 +2203円
8月12日 -3878円 +3878円
9月9日 -5098円 +5098円
10月14日 -1145円 +1145円
11月11日 -843円 +843円
12月9日 -1781円 +1781円
2021年1月13日 -2284円 +2284円
2月10日 -3534円 +3534円
3月10日 -3206円 +3206円
4月14日 -3082円 +3082円
5月12日 -295円 +295円
6月9日 -2202円 +2202円
7月14日 -2794円 +2794円
8月11日 -2407円 +2407円
9月8日 -2248円 +2248円
10月13日 -2097円 +2097円
11月10日 -1560円 +1560円
12月15日 -3111円 +3111円
2022年1月12日 -2579円 +2579円
2月9日 -1581円 +1581円
3月8日 +1456円 -1456円
4月13日 -2022円 +2022円
5月12日 +155円 -155円
6月8日 -1958円 +1958円
7月13日 -1222円 +1222円
8月10日 -2923円 +2923円
9月14日 -1789円 +1789円
10月12日 +440円 -440円
11月9日 -102円 +102円
12月14日 -3453円 +3453円
2023年1月11日 -1389円 +1389円
2月8日 -1392円 +1392円
3月15日 -120円 +120円
4月12日 -1398円 +1398円
5月10日 -2537円 +2537円
6月14日 -2570円 +2570円
7月12日 -1977円 +1977円
8月9日 -1767円 +1767円
9月13日 -2418円 +2418円
10月11日 -1208円 +1208円
11月8日 -1313円 +1313円
12月13日 -2914円 +2914円
2024年1月10日 -1383円 +1383円
2月7日 -1807円 +1807円
3月13日 -1847円 +1847円
4月10日
発生日 VIX指数 買い
価格調整額
VIX指数 売り
価格調整額

上の表の価格調整額は、VIX指数の10倍のCFD価格を保有した時につく金額です。
例)VIX指数=16.0のとき、10倍のCFD価格は160ドルです。

GMOクリック証券CFDでは、上の表で示されるように、VIX指数を「買い」で保有していると、マイナスの価格調整額が発生してしまいます。

そのような事態を防ぐために、2つの方法があります。


GMOクリック証券CFDのVIX指数 価格調整額回避法1

1つ目は価格調整額が発生する前にVIX指数を売却し、発生後に売却したレートで買い戻す方法です。

この方法だと、売却した価格で買い戻すため、CMOクリック証券CFDに余計な手数料を落とさず、さらに価格調整額も支払わず、VIX指数を保有し続けられます。

例)2016年12月14日発生の価格調整額回避法
手順1.12月15日の朝6:15までにVIX指数を売却(売却時のレートは14.0)
(12月15日の朝6:15~8:00のメンテナンス直後に価格調整額が口座に反映されるため)
手順2.12月15日の朝8:00以降、VIX指数を14.0で指値注文

※サマータイムでは、5:15までに売却します
(サマータイムのメンテナンス時間(取引できない時間)は朝5:15~7:00のため)
サマータイム:3月第2日曜日~11月第1日曜日
標準時間:11月第1日曜日~3月第2日曜日

また、VIX指数は通常10~20の間を推移しているため、売却した価格で指値注文しても、比較的簡単に約定します。

VIX指数 価格調整額回避法1のメリット・デメリット
メリット
・手数料、価格調整額の発生なし

デメリット
・月1回買い直す作業が必要
・売却した価格までVIX指数が下がるまで、時間がかかる可能性がある

また、ある程度データがたまってきたおかげで、価格調整額の傾向も見えてきました。
下の表はVIX指数買いでの価格調整額の傾向を表しています。

VIX指数と価格調整額(買い)の関係
価格調整額がつく
直前のVIX指数
発生回数
(マイナスの回数)
マイナスになる確率 平均価格調整額
15未満 33回
(33回)
100% -1554円
15~20 23回
(21回)
91% -1500円
20以上 35回
(23回)
66% -579円

この表のようにVIX指数を買いで保有する際、価格調整額がつく直前のVIX指数が低いほど、価格調整額がマイナスになる傾向があり、VIX指数が15未満だと100%の確率でマイナスになっています。

これから、

といった対策もありです。
なお、VIX指数買いで価格調整額がマイナスになることを逆手に取った投資法もあります。
VIX指数売りを長期保有する投資法


GMOクリック証券CFDのVIX指数 価格調整額回避法2

2つ目はVIX指数「買いポジション」と同額の「売りポジション」をずっと保有する方法です。

VIX指数の価格調整額は、過去のデータからわかるように、買い+売り=0円です。
つまり、売り・買い両方のVIX指数を保有している間は、価格調整額が発生しないのと同じ状況になります。

例えば、VIX指数が15の時に、買いポジションと売りポジションを同時に保有します。

そして、例えばVIX指数が20になったら、買いポジションだけ売却して利益確定、売りポジションは保有したままにします。

また、VIX指数が15まで下がったら、買いポジションを保有し、20になったら利益確定します。
(この間、売りポジションはずっと保有しっぱなしです。)

こうすることで価格調整額を気にすることなく、VIX指数の上昇を気長に待つことができ、買いポジションの売買だけ(売りポジションは保有しっぱなし)で利益を積み上げていくことが可能です。

VIX指数 価格調整額回避法2のメリット・デメリット
メリット
・手数料、価格調整額の発生なし

デメリット
・VIX指数買いの価格調整額がプラスになった時は、「買いポジションだけ保有する方がよかった」ということになる

どちらの価格調整額回避法もデメリットはあるものの、VIX指数の上昇チャンスを逃したくない場合は、回避法2の売り・買い同時保有をおすすめします。


GMOクリック証券CFD

GMOクリック証券CFD・VIX指数を無期限に保有できる唯一のCFD業者
・VIX指数のスプレッドは0.05ドルと最安です
・VIX指数の最小取引単位はCFD価格の10倍と、気軽に取引できます
・VIX指数の最大保有期間に制限はありません
・預けた証拠金は全額信託保全かつ全額分別管理で安心
・口座開設、口座維持料金とも0円で、口座開設にお金がかかりません



詳細はGMOクリック証券CFDの公式サイトでチェックしてください。

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