S&P500のリスクヘッジ(VIX指数CFDを利用)

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著者:VIXパンダ 更新日:2021年9月22日

S&P500のリスクヘッジ(VIX指数CFDを利用)

この記事の目次
  1. S&P500とは
  2. S&P500過去10年のチャート
  3. S&P500のリスクヘッジ対象商品
  4. 現金でのリスクヘッジを検証
  5. 金でのリスクヘッジを検証
  6. オプション・先物でのリスクヘッジを検証
  7. 日経平均インバース型ETFでのリスクヘッジを検証
  8. VIX指数CFDでのリスクヘッジを検証
  9. S&P500のVIX指数リスクヘッジ メリット・デメリット
  10. 結論

S&P500とは

S&P500は、アメリカ投資情報会社のスタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)が算出しているアメリカの代表的な株価指数です。 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出しています。
日本での日経平均と同じような感じです。

S&P500も日経平均と同様、世界の景気と連動します。


S&P500過去10年のチャート

S&P500の過去10年のチャートを見ることで、どんな値動きをしてきたか調べてみました。

S&P500 過去10年のチャート

S&P500の過去10年のチャートを見てみると、1000ドル台から4000ドル台に上昇しています。

ただし、順調に右肩上がりではなく、2011年8月のアメリカ国債格下げ、2015年8月の中国発世界同時株安など、下げ相場は多く存在します。


S&P500のリスクヘッジ対象商品

S&P500の下げ相場のリスクヘッジとして、以下の商品を検証しました。


現金でのリスクヘッジを検証

S&P500の他に現金を保有していれば、S&P500が暴落しても現金の価値は下がりません。
また、S&P500暴落時、S&P500と比較すれば、現金の価値が上がったという見方もできます。

ただし、実際に現金の価値がプラスになるわけではなく、S&P500暴落のマイナスを埋めることはできません。

S&P500のマイナスを埋めることができない現金は、個人的にリスクヘッジとしてはどうかなと思います。


金でのリスクヘッジを検証

昔から「有事の金」とも言われるように、危機が生じた際にはリスクを回避するため、資金が流入する傾向があると認識されています。

では、S&P500日下落すると、金は本当に上昇するのか調べました。
下の表は、S&P500と金のチャートです。

2016年以降、どちらも右肩上がりで上昇していますが、より詳しく調べるために、年別の騰落率(リターン)を比較しました。


S&P500と金の年別騰落率比較表
S&P500
2016年 +10.5% +6.3%
2017年 +13.7% +13.7%
2018年 -7.7% -2.7%
2019年 +31.0% +18.5%
2020年 +16.0% +26.5%

S&P500が下落した2018年は、金も下落しました。
逆に、S&P500が上昇した2016、2017、2019、2020年は金も上昇しました。

逆相関になっていません。

どちらかというと、金とS&P500の相関性は高いです。
これでは、金をS&P500のリスクヘッジとして利用できません。


オプション・先物でのリスクヘッジを検証

S&P500オプションは、将来において、S&P500株価指数をあらかじめ定められた価格で「買うことができる権利」または「売ることができる権利」です。

先物は、S&P500の売りを保有できます。

ただし、オプション・先物に共通するデメリットとして、取引期限がある上に

といった、デメリットがあります。

つまり、リスクヘッジのために、継続してお金を払い続ける必要があります。
このような商品はピンポイントで利用しなければならず、相場を読めない限り、利用するのが難しいです。


日経平均インバース型ETFでのリスクヘッジを検証

有名証券会社が、相場下落時のリスクヘッジとして、インバース型ETFを紹介されていましたので、本当にリスクヘッジとして有効か検証しました。
(証券会社のリスクヘッジ関連記事→相場下落時のリスクヘッジに効果的なETF

下の表は、S&P500とインバース型ETFのチャートです。


S&P500は株価が上昇しているため、長期保有しても大丈夫ですが、インバース型ETFは逆に下落していて、長期保有には向きません。

インバース型ETFを、S&P500が暴落するまで持ち続ける投資法は、得策とは言えません。


VIX指数CFDでのリスクヘッジを検証

下の表はS&P500とVIX指数をチャートです。


予想通り、S&P500が下がると、VIX指数が上昇しています。

また、常に下がり続けるインバース型ETFと違い、平常時では10~20の間で落ち着いています。

そのため、平常時にVIX指数を購入し、VIX指数が上昇したら指値で売却することで、日経平均のリスクヘッジに活用できそうです。

下のVIX指数の売買ルールでトレードした場合、どのような損益になるか検証しました。

VIX指数の売買単位

例)VIX指数19.5だと、19.5×100=1950ドル分(約20万円)のVIX指数を購入します。

VIX指数の購入条件

VIX指数の売却条件

次にS&P500の売買条件です。

S&P500の売買単位

S&P500の購入条件

S&P500の売却条件

では、トレード成績の検証結果です。

VIX指数のトレード成績とS&P500の変動状況
VIX指数の売買損益 S&P500の売買損益 合計損益
2008年 +1500ドル -565ドル +935ドル
2009年 - +212ドル +212ドル
2010年 +500ドル +141ドル +641ドル
2011年 +1000ドル ±0ドル +1000ドル
2012年 +500ドル +167ドル +667ドル
2013年 +1450ドル +422ドル +1872ドル
2014年 +2350ドル +213ドル +2563ドル
2015年 +1800ドル -15ドル +1785ドル
2016年 +1400ドル +200ドル +2000ドル
2017年 - +422ドル +422ドル
2018年 +1400ドル -207ドル +1193ドル
2019年 +800ドル +768ドル +1568ドル
2020年 +1000ドル +520ドル +1520ドル

※S&P500の損益は、S&P500の1倍を1年間保有した場合の損益です
S&P500の損失が発生した2008年・2018年は、VIX指数の売買でカバーできていることがわかります。


S&P500のVIX指数リスクヘッジ メリット・デメリット

メリット

デメリット


結論

2008年~2020年でS&P500の下落相場は2008年2018年にありましたが、VIX指数のトレードで損失をカバーしています。

VIX指数のトレードは、S&P500のリスクヘッジに利用可能であると分かりました。


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