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リスクヘッジ(投資)に利用できるVIX指数の選び方
VIX指数に関連した商品は、1つだけではありません。
    そのため、
    ・どれを選べばいいかわからない
    ・それぞれの違いがわからない
    といった疑問が出てきます。
    
    ここでは、VIX指数関連商品の重要なポイントを比較し、リスクヘッジ(投資)に最適なVIX指数を紹介します。
- VIX指数関連商品一覧
- VIX指数関連商品を比較
- リスクヘッジに利用できるVIX指数はVIXボラティリティ指数3か月のみ
- VIXボラティリティ指数3か月取り扱い証券会社
1.VIX指数関連商品一覧
VIX指数に関連した投資商品は、以下になります。
| 投資商品名 | VIXボラティリティ 指数 | VIXボラティリティ 指数3か月 | VIX短期先物指数 | VIX中期先物指数 | 
| 銘柄コード (日本) | なし | なし | 1552 | 1561 | 
| 銘柄コード (米国) | VIX | VXV | VXX | VXZ | 
| 値動きの特徴 | 平常時 10~20で推移 リスク上昇時 20以上で推移 | 平常時 10~20で推移 リスク上昇時 20以上で推移 | 時間の経過につれ 値が下がる | 時間の経過につれ 値が下がる | 
| 購入できる 証券会社 | 購入不可 | GMOクリック証券 IG証券 | ほとんどの 証券会社 | ほとんどの 証券会社 | 
VIXボラティリティ指数
    一般的に、VIX指数と言えばこの数値を指します。S&P500の今後30日間における値動きを予測した指数で、平常時に10~20で推移し、リスク上昇時は20を超えます。
    
    購入可能証券会社:購入できる証券会社はありません。
    
    VIXボラティリティ指数3か月
    VIXボラティリティ指数は、今後30日間の値動きを予測しますが、こちらは今後3か月の値動きの予測です。平常時に10~20で推移し、リスク上昇時は20を超えますが、予測期間が長いため、平常時はVIXボラティリティ指数より若干高めに推移し(1前後)、リスク上昇時はVIXボラティリティ指数よりも若干低めに推移します。
    
    購入可能証券会社:GMOクリック証券とIG証券です。
    
    VIX短期先物指数
    S&P500の、今後30日間における値動きを予測する点はVIXボラティリティ指数と同じですが、先物ですので、取り引き期限での売却と買い付けが値に反映されます。
    そのため、時間の経過につれ、値が下がります。
    
    購入可能証券会社:ほとんどの証券会社で購入可能です。
    
    VIX中期先物指数
    VIX短期先物指数よりも長い、今後5か月におけるS&P500の値動きを予測しますが、先物ですので、取り引き期限での売却と買い付けが値に反映されます。
    そのため、時間の経過につれ、値が下がります。
    
    購入可能証券会社:ほとんどの証券会社で購入可能です。
    その他にも、少しマイナーですが、以下のVIX指数関連商品があります。
| 投資商品名 | iPath VIX中期先物指数 連動受益証券 | iPath VIX短期先物指数 連動受益証券 | NEXT NOTES 日経平均VI 先物指数 ETN | 
| 銘柄コード (日本) | 2029 | 2030 | 2035 | 
| 銘柄コード (米国) | VXZ | VXX | なし | 
| 値動きの特徴 | 時間の経過につれ 値が下がる | 時間の経過につれ 値が下がる | 時間の経過につれ 値が下がる | 
| 購入できる 証券会社 | ほとんどの 証券会社 | ほとんどの 証券会社 | ほとんどの 証券会社 | 
なお、 iPath VIX中期先物指数連動受益証券(2029)と、iPath VIX短期先物指数連動受益証券(2030)は、2016年9月26日付で上場廃止となりました。
    
    次に、これらのVIX指数関連商品のうち、どれに投資すればいいのか比較してみます。
2.VIX指数関連商品を比較
リスクヘッジ(投資)に適したVIX指数を見極めるには、以下の2点が重要です。
    流動性
    流動性が低い=買い手・売り手が少ない状態では、買い気配と売り気配の値段に差が出てしまい、手数料(スプレッド)を多く取られてしまいます。また、売ろうと思っても買い手がつかないといった事態も起こってしまいます。
    
    過去の値動き
    VIX指数関連商品が過去どのような値動きをしたかによって、今後、どのような値動きをするのか、ある程度予測できます。
    
    では、この2点について、VIX指数関連商品を比較してみましょう。
    
    まず、流動性のチェックです。
    流動性は、該当銘柄の売買代金をチェックします。
| 名称 | 2016年11月 売買代金 | 取引業者 | 
| VIXボラティリティ指数(VIX) | 取引不可 | 取引不可 | 
| VIXボラティリティ指数3か月(VXV) | 不明 | CFD業者 | 
| VIX短期先物指数(1552・VXX) | 559億円 | 証券会社 | 
| VIX中期先物指数(1561・VXZ) | 0.6億円 | 証券会社 | 
| NEXT NOTES日経平均VI先物指数 ETN(2035) | 7.7億円 | 証券会社 | 
| iPath VIX中期先物指数連動受益証券(2029・VXZ) | 0※ | 取引不可 | 
| iPath VIX短期先物指数連動受益証券(2030・VXX) | 0※ | 取引不可 | 
※ iPath VIX中期先物指数連動受益証券(2029)・iPath VIX短期先物指数連動受益証券(2030)は、上場廃止になったため、現在は取引されていません。
    
    VIXボラティリティ指数3か月(VXV)はCFD※という取引形態でのみ、購入できます。
    
    ※CFD:簡単に言うとFXと同じ証拠金取引で、FXの投資対象が外貨だけなのに対し、CFDの投資対象は商品や株価指数など様々です。
    
    さらに詳しく→CFDとは
    
    VIXボラティリティ指数3か月(VXV)は、CBOE※で取引されている指数をもとに価格が決まりますが、CFD業者内の注文が少なかったからと言って、スプレッドが広くなったり、市場価格※とCBOEで取引されている指数の価格が離れることもありません。
    
    ※CBOE:シカゴオプション取引所の略(世界有数の取引量を誇ります)
    ※市場価格:私たちが売買する価格
    
    CFD取引の場合、私たちの出す注文はCFD業者によってカバー取引※が行われているため、仮にCFD業者で自分以外に注文がなかったとしても、必ず注文が通る仕組みになっています。
    
    ※カバー取引:投資家から引き受けた注文と同じ注文を別の金融機関に対して行うこと
    
    そのため、VIXボラティリティ指数3か月(VXV)は、CFD業者内の流動性に関係なく、安心して取引できます。
    
    ちなみに、VIXボラティリティ指数3か月(VXV)は、GMOクリック証券で2016年11月売買代金1位の人気投資商品となっています。(カテゴリ:バラエティCFD)
    
    一方、VIX短期先物指数(1552)・VIX中期先物指数(1561)・NEXT NOTES日経平均VI先物指数 ETN(2035)は、ETF・ETNという商品を、証券会社を通して購入します。
    
    そのため、売買代金が少ないと、買い気配と売り気配の値段に差が出てしまい、手数料(スプレッド)を多く取られる可能性があります。
    
    1か月の売買代金が1億円に満たないVIX中期先物指数(1561・VXZ)は、少し注意が必要です。
    
    流動性でリスクヘッジ(投資)に適したVIX指数
    ・VIXボラティリティ指数3か月(VXV)
    ・VIX短期先物指数(1552・VXX)
    ・NEXT NOTES日経平均VI先物指数 ETN(2035)

上のチャートは、各々のVIX指数関連商品の2014年1月1日の価格を100とした場合の、過去3年の値動きを比較したものです。
    
    見てみると、大きく2つのパターンに分けることができます。
    
    パターン1:時間が経過しても100前後で値が変化している
    →VIXボラティリティ指数(VIX)・VIXボラティリティ指数3か月(VXV)
    
    パターン2:時間が経過するごとに価格が下がってきている
    →VIX短期先物指数(1552)・VIX中期先物指数(1561)・NEXT NOTES日経平均VI先物指数 ETN(2035)・ iPath
    VIX中期先物指数連動受益証券(2029)・iPath VIX短期先物指数連動受益証券(2030)
    
    保有していると、時間が経過するにつれ価格が下がるものは、リスクヘッジ(投資)には向いていません。
    
    そのため、過去の値動きではVIXボラティリティ指数(VIX)とVIXボラティリティ指数3か月(VXV)がリスクヘッジ(投資)に向いていますが、VIXボラティリティ指数(VIX)は直接投資できません。
    
    過去の値動きでリスクヘッジ(投資)に適したVIX指数
    ・VIXボラティリティ指数3か月(VXV)
3.リスクヘッジに利用できるVIX指数はVIXボラティリティ指数3か月のみ
流動性、過去の値動きから、リスクヘッジ(投資)に利用できるVIX指数関連商品は、VIXボラティリティ指数3か月(VXV)のみであることがわかります。
    
    また、VIXボラティリティ指数3か月(VXV)に投資可能なのはCFDという取引形態だけです。
4.VIXボラティリティ指数3か月取り扱い証券会社
CFD業者の中でも、VIXボラティリティ指数3か月(VXV)に投資可能なCFD業者は、下の2社です。
 
     ・VIX指数を取り引きするならこのCFD業者
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    ・VIX指数のスプレッドは0.05ドルと最安です
    ・VIX指数の最小取引単位はCFD価格の10倍と、気軽に取引できます
    ・VIX指数の最大保有期間に制限はありません
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    ・口座開設、口座維持料金とも0円で、口座開設にお金がかかりません

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※口座維持料金:ポジション未保有かつ6ヶ月以上取引が無い場合、取引口座内の証拠金残高を上限として月額540円(税込)の口座管理手数料が発生
詳細はIG証券CFDの公式サイトでチェックしてください。VIX指数とは
- VIXボラティリティ指数
- VIXボラティリティ指数3か月
- VIX短期先物指数ETF(1552)
- VIX中期先物指数ETF(1561)
- 日経平均VI先物指数ETN(2035)
- リスクヘッジに利用できるVIX指数
- VIX指数の見通しを予想
- VIX指数ETF・ETNの空売り方法
 
