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CFD特有の2つのリスクと対処法
CFDには一般的な投資商品と同様に、以下のリスクがあります。
- 価格変動リスク:投資対象の価格が変動するリスク
- 為替リスク:為替レートが変動して、投資対象の価格が変動するリスク
- 金利変動リスク:金利が変動して、投資対象の価格が変動するリスク(例えば、金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がります)
- カントリーリスク:投資対象国の政治・経済の状況の変化によって証券市場や為替市場に混乱が生じた場合、投資対象の価格が変動するリスク
- 倒産リスク:債券等を発行する企業が、財政難・経営不振などの理由により、倒産するリスク
それ以外に、CFD特有のリスクとして、下の2つがあげられます。
- 価格調整額の発生
- レバレッジ制度
価格調整額とは
CFDでは対象商品が「先物」の場合、価格調整額が発生します。
先物取引では、取引する期日が設けられています。つまり、決められた期日以降は取引が出来ません。
一方、CFDでは期日の制限なく、いつまでも商品を保有し続けられます。
そこで、期日の前後で価格が変更した場合、価格調整額を保有している商品に反映させます。
例)VIX指数先物CFDを「買い」で保有中に、期日が来て、期日前の価格(期近といいます)18.36ドルに対して、期日後の価格(期先と言います)18.89ドルだった。
この場合、VIX指数先物が0.54ドル上昇したため、買いが0.54ドル有利になりました。
そのため、買いポジションに対して、-0.54ドルの価格調整額が発生します。逆に売りポジションを保有していた場合は、+0.54ドル分の価格調整額が発生します。
また、価格調整額の発生頻度は、商品によってかわります。
例えば、VIX指数先物は月に1回、日経225先物は3か月に1回です。
先物以外にも、対象商品が「株式」の場合は、価格調整額の代わりに株主に付与される権利を調整する権利調整額が発生します。
例えば、株式CFDを買いで保有していると、配当金・分配金相当の権利調整額を受け取ることができますが、売りで保有している場合は、支払いが発生します。
対象商品が「現物取引(スポット)」の場合は、金利調整額が発生します。金利調整額は、FXのスワップポイントと同様、ほぼ毎日口座に反映されます。
これらの調整額は、場合によっては支払いが発生することがありますので、注意が必要です。
レバレッジ制度とは
レバレッジとは、てこの原理のことを指し、投資でのレバレッジは、「少ない資金で大きな取引ができること」を意味します。
投資家は、投資資金を証拠金としてCFD取り扱い会社に入金し、その証拠金を担保にして、証拠金以上の商品を購入することができます。
そして、利益や損失が発生した場合に、その差額だけをやり取りします。
「少ない資金で大きな取引ができること」はメリットにもデメリットにもなりえます。
つまり、必要以上に大きな取引をしてしまい、精神的に耐えられる以上の損失が発生してしまう恐れがあるということです。
CFD取引は、このようなリスクを理解した上で行いましょう。
CFD特有のリスクへの対処法
価格調整額に対する対処
あなたが投資する予定の投資商品の、過去の価格調整額を確認します。
価格調整額は、買いポジションと売りポジションで支払いと受け取りが逆になる場合が多いですが、CFD業者によっては、買いポジション・売りポジションともに支払いが必要な場合があります。
また、価格調整額のつき方も、商品やCFD業者によって異なり、毎日つくこともあれば、1か月や3か月ごとなどの場合があります。
レバレッジに対する対処
まず、レバレッジの仕組みをよく理解します。
詳しくはこちらです→レバレッジとは?
そして、あなたのトレードスタイルを決めておき、最適なレバレッジでトレードします。
・デイトレードやスキャルピングなどの短期売買
投資商品にもよりますが、レバレッジを5~20倍で高く設定し、大きな利益を狙います。
ただし、相場が反対の方向に動く可能性もありますので、4~5回連続でロスカット(強制決済)されてもいいくらいの証拠金を用意してトレードに臨みましょう。
・年単位での長期投資
長期投資ではロスカットされないことを前提に投資をします。
そのため、投資商品にもよりますが、レバレッジは2~3倍程度にとどめておきます。
このように、CFDの仕組みを理解すれば、リスクをぐんと少なくすることができます。
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